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JIRO WEBインタビュー

Vol.26 JIRO WEBインタビュー
アリーナツアー終了間近ののJIROを直撃。アリーナツアーの裏側などたっぷり語り下ろした最新インタビュー。
        

――"JUSTICE & GUILTY"ツアーも残すところあとわずかですが、ここまであっという間でしたか? それともじっくりきたなという印象ですか?

JIRO:どっちもだなぁ。初日にはこのツアー長いなぁって思ってたんだけど、あっという間という感覚もありますね。

――途中からはレコーディングも入っていましたよね。

JIRO:そういうリズムがあったほうがいいかもしれない。オフで完全にリセットされちゃうのはもうほんとに一日でいいかなという感じですね。

――開演前のBGMは、各メンバーのバージョンがあるそうですが、順番は決まっているんですか? 

JIRO:どこでどう流すかっていうのは聞いてないんでわかんないですね。あれ? なんか聴いたことあるな?今日俺の日なんだ!って思うくらいで。

――今回JIROさんは、ゆったりした曲を選んだということですが、ファンの方から反応などは?

JIRO:いつもはパンクロック系の曲をセレクトすることが多いんですけど、ツアーが始まる前にジャズやモータウンを聴いたりしてたのもあるかもしれない。反応は…ないなぁ。昔からないですね(笑)。自分で、バックステージにいる時に聴こえきたら、よし!って…ぐらいに考えてる。

――2日間ではオープニングから全く違いますが、毎日同じセットリストで演奏する時と比べて、心構えやテンションなど違いはありますか?

JIRO:スタートする時はやっぱり、「JUSTICE [from] GUILTY」と「WHO KILLED MY DIVA」では、気持ち的に違う風にいこうかなと思ってたんだけど、何本かやってきて"あ、これ一緒だな"って。曲は全然違うけど、出て行った時のファンの人達の表情は一緒だったから。

――特に「WHO KILLED MY DIVA」が1曲目というのが新鮮です。

JIRO:そうですね。「WHO KILLED MY DIVA」はみんな、"どうしていいかわかんない"みたいな。その辺も楽しんでるって感じですね。俺も衣装やメガネを派手にしてるし。演奏してても楽しいですね。GLAYにはあまりなかったのんきな感じで。

――ツアーが始まる前から、セットリストはマニアックになる、という話が出ていましたが、我ながら「これはマニアックだなぁ」と思う曲は? 

JIRO:「Super Ball 425」かな。あれをやり続けるっていう美学っていうか。「WHO KILLED MY DIVA」の次に絶対来るなっていうのがあったんです。一回外そうかっていう意見も出たんですけど、TAKUROくんがスライドギターをやりたいって言ってるのを聞いて、確かに、プレイヤー的な面白さってやっぱりあるよなぁって。最初に自分で思い描いてた「WHO KILLED MY DIVA」の次にバ~ン!っていう感じ…これが"JUSTICE & GUILTY"ツアーだと思うから、やっぱりここは残しておこうって。で、逆に最終ブロックの方に、彼女の"Modern⋯"をはめ込んでみたら、全てが納まりよかったっていう。

――アンケートで、ここでこの曲が!?っていう反応は…。

JIRO:あるのかな? アンケートはそこに触れられてない(笑)。短い文字数の中で、もっとみんな言いたいことがあるから。「JIROちゃんのメガネがよかった」くらい(笑)。"Super Ball 425"には全然触れてない(笑)。

――そういう新旧入り混じった曲の並びで、他に特にこだわった流れはありますか?

JIRO:「WHO KILLED MY DIVA」「Super Ball 425」、「JUSTICE [from] GUILTY」「棘」その2曲ずつが自分の中では鉄板!って感じで最初に決まって。あとは新曲を入れてって、随所に過去の曲を入れてって…そこで緩急をつけられたらなぁって。

――昔の曲を紹介するTERUさんのMCも興味深いものがありました。そんなTERUさんの特に印象に残っているMCはありますか?

JIRO:いっぱいありすぎて…。"ループ系"は結構あるんだけど、「あれ?さっきも言ってなかったっけ? また言ってるぞ」って(笑)。俺とTAKUROくんが目合わせてニヤッとするっていう(笑)。

――これぞアリーナツアー!という演出も見応えがあって…「運命論」のLEDも感動的ですね。

JIRO:最初はスクリーンにメンバーを映したり、ステージがもっと明るかったりしたから、せっかくすごいことをやってるのにぼやけちゃってて。で、映像を消そうってなったり、TAKUROから歌詞を出すっていうアイデアが出たり、そういった微調整をして、ライブ自体がより強くなってますね。

――GLAY MOBILEで、ツアー最初の大阪の後に「スタッフも熱い」と書かれていましたね。

JIRO:外にいるスタッフ達は、俺たちがすごく細かく注文することに対してもすぐリアクションしてくれる。中のスタッフだと、ヘアメイク・スタイリストチームが、「JUSTICE」「GUILTY」があんなジャケットだから、今回はモノトーンじゃなく、さし色みたいなのを入れていこうって言った時に、すごく盛り上がってくれて、すごく楽しいって言ってくれる。そういう一体感ってやっぱり必要だなって思う。

――こういうアリーナツアーって、がっちり決めてやっていくのかなというイメージなんですが、一つ一つを柔軟に考えて。そういうコミュニケーションが取れる関係性なんですね。

JIRO:いや~。今、自分たちで全部考えていかなきゃいけないから。ツアーの最初の頃はそういった大変な思いもあるけど。でも、俺たちは作り手だから、フラッシュアイデアはとにかくすごくて(笑)。昨日と言ってることが全然違ったりすることもある。だから、それに対応してくれるスタッフがやっぱりすごいと思いますね。メンバー同士の意見は統一させないと、スタッフがとまどってしまうから、バンドの見解として、これはこういう風にした方がいいって思うんですけど、どうですか?って投げて。外側から見てるスタッフは、俺たちのアイデアが奇抜すぎると思ったら、その意見も取りつつ、観客目線で見たことをうまく反映させてくれるんですよ。作り手側の意見としては聞いてもらった。で、向こうがどう理解するかは、もうお任せ。そういう感じでいうと、柔軟に物事を創り上げていってますね。

――ちなみに、ツアー中の調整っていうのは、どうやっていたんですか?

JIRO:前半戦は、終わったらすぐライブビデオ見て。次のライブまで一週間あったんで、こことここをこう直してほしい、って具体的に書いて舞台監督に伝えて。メンバーには、俺が書いたメールを見せて「こんな感じでスタッフに投げようと思うけどどう?」「問題ないです」って感じ。他のメンバーも何かあったら、その情報を共有して…。

――そういうところはJIROさんが柱になって。

JIRO:う~ん…っていうかね(笑)、他のメンバーはビックリするぐらい、「いいよ」って感じだから。そこはちゃんと責任持ってやっていかないと。

――GLAY MOBILEのJIROさんのメッセージ(※)では、各ライブについて、詳しく書かれてありますし。

GLAY MOBILE MEMBER MESSAGE
スマートフォン|フィーチャーフォン

JIRO:楽しかった!でもいいんですよ。ただ、「レコーディング・ブログ」も書いてるから、そことも分けようと。ただ楽しかった、笑ってたっていうだけじゃない、もう少しつっこんだところをモバイルで、レコーディング・ブログは写真で、楽しかった!って見せる。そういう風にテーマを分けてますね。

――先程も話が出ましたが、各地で大好評のJIROさんのヘアスタイルと衣装ですが…。

JIRO:好評をいただいているっていうのは、劇的変化をした、ただ単にそこだと思うんですよね。多分みんなもイメージチェンジみたいなことをしたら、俺が今回受けてるような"JIROさんよかった"っていう、意見をいただけると思うから(笑)。たまたま俺が今回そうしただけで。ファンの人達にしてみたら、ただ単に新鮮だったんじゃないかな、っていう俺の分析。毎回、衣装をどうする?って考えるんですけど、ほぼやりきったなっていうのはあって。最近定番のスタイルのスーツは気に入ってたので、細身のスーツは着ましょうと。あと、「JUSTICE」「GUILTY」のジャケットが派手だから、シャツとか派手にするのはいいかもねって。で、たまたま友達の展示会に行った時に、黒に黒のペイントでイラストを描いている服があって、こいいうカスタマイズ感っていいなと思って。

――そういうところからひらめいていったんですね。

JIRO:あと、年頭に観にいったチャットモンチーのライブで、あの子達は基本、シンプルなTシャツやシャツとか着てライブをやってるんだけど、その時はシンプルなTシャツに羽みたいなのが付いてて。すごい!ひと工夫でこうも衣装っぽくなるんだって。そういうのもあって、今回は僕の定番スタイルにひと工夫をしようと。で、スタイリストのザッキー(坂崎タケシさん)と、「JUSTICE」「GUILTY」のジャケットのペイントみたいな感じで何かやろう、ペンキとかいいかもねって話して。で、ザッキーは描き方も色々考えてくれて、ペンキをフッと吹いたりする、あるアーティストの手法をネットで調べてやったって言ってました。

――髪型とメガネも新鮮ですよね。

JIRO:スーツが先に決まってから、じゃあ、モッズっぽい感じがいいかなとあの髪型になって。やるならとことんやろうってことで、メガネを作ってる友達にとにかく派手なメガネ全部持ってきてって頼んで。で、そこからピンクのメガネいいなぁって選んだらたら、すごい納まりがよかった。定番スタイルが自分でも飽きてきたなってところに、色を入れようってなって、だったらとことんやってみようっていうのが今回うまいことパズルがはまったという感じですね。

――その変化は、私服に影響を与えていたりしますか?

JIRO:どうかなぁ…。今、青いカーディガン着てるけど、流行だしね(笑)。あ、髪型がこうなると、やっぱりシャツとかおさまりいいですね。影響してるかな? あと、今回衣装がスニーカーじゃなくて、普段コンバースばっかり履いてるけど、今もこういう靴(ブーツ)で。私服でも最近ブーツ履いてたりとか……変わってんじゃん(笑)!思い切り変わってる(笑)。

――私服にも影響があったということで(笑)。では、最後にレコーディングについて明かせる範囲で教えてください。

JIRO:レコーディング、しました! じゃあ、続きは次回で!