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GLAYインタビュー

Vol.28 GLAYインタビュー
6月29日発売の「GLAY WALKER 函館」掲載のインタビューからシングル収録曲に関するパートの一部をピックアップ。完全版は「GLAY WALKER 函館」で!

――48枚目のシングルは、函館で行なわれる大型野外イベント『GLAY Special Live 2013 in HAKODATE GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT Vol.1』のテーマソング「Eternally」、そしてNHKのドラマ『激流~私を憶えていますか?~』主題歌「DARK RIVER」、同ドラマの挿入歌「時計」を収録した、トリプル・タイアップ・シングルだ。特に「Eternally」はアリーナツアーのエンドロールで流れ、注目を集めたナンバー。永遠の愛をテーマにした切ないバラードだ。

TAKURO 「Eternally」のメロディの断片は5~10年前からあって、それがいつ自分のなかで孵化するか、盛り上がるかは、その時の感覚なんですけど。長居スタジアムの「Bible」の成功が俺のなかではものすごい大きな手ごたえとしてあったんですが、函館は夏向けのアッパーな曲という印象ではなくて。大きなメロディが似合う、広い空、夕暮れ時のイメージが浮かんで、これはもしかしたらいいハマり方をするかもしれないって書き始めたら、うまくできました。テーマ自体は真っすぐな愛の歌。俺のなかでの今の函館のイメージですね。変わることなく、いつもそこで温かく待っていてくれるという。
TERU 曲ができた時にTAKUROが言っていたのは、「BELOVED」や「HOWEVER」の主人公の行く末の話だということ。そういう歌なんだって自分の中で捉えて歌いました。純粋なラブソングなので、技術に頼らないで歌うということを意識したかもしれないです。情熱を込めて歌いました。

――「DARK RIVER」は悲しげなメロディが印象的。あらゆる感情をのみ込んで流れていく深くて長い河が目の前に浮かぶような、ドラマチックな作品だ。亀田誠治がプロデュースを手がけ、GLAYとの初顔合わせとなった。「時計」は「DARK RIVER」同様ドラマへの書き下ろし作品で、ピアノとギターのみのサウンドが独特な感触を残す。

HISASHI  亀田さんとのセッションは鍛えられました。佐久間(正英)さんとの時は自由に演奏してミックスの時に最終的に変化を付けるやり方だったんですけど、今回はフレーズの1音までこだわって亀田さんと一対一で作り上げました。俺のいいところと亀田さんのアイデアを擦り合わせる、そういう作業は初めてでしたね。本当にプロデューサー然とした作り方で勉強になったし、自分と楽曲との関わり方を考えさせられました。

JIRO 亀田さんにお任せして、先にリズムやベースラインも入ったベーシックなトラックが上がってきたんです。でも自分の中にあまり入れないようにしようと思って。一聴しただけで、亀田さんが連れてこられたドラムの方と俺とでセッションして録ってみたんです。両方持ち帰って家で聴いたら、亀田さんのベースの間の取り方がすごいよくて。連絡して、"今回、これいただいていいですか?"って言ったら、"どうぞ"って。亀田さんならではの着眼点の下で指導していただいて、それがすごい新鮮でした。亀田さんが提示してくれたエッセンスをちゃんと受け取って、自分なりに消化する。これがプロデュースされるということだって改めて感じました。新鮮で前向きな気持ちなので、これからの作品作りが楽しみです。


取材・文=岡本明