Anthologyシリーズの第3弾「SPEED POP Anthology」10月28日発売!特設サイトオープン!DISC2の試聴開始!

20年前に発売されたGLAYのメジャーデビューアルバム「SPEED POP」が「SPEED POP Anthology」という形でリリース。

[10.30 update]特設サイトにてDISC2の視聴開始
商品詳細、収録曲試聴はこちらから
「SPEED POP Anthology」特設サイト

[10.27 update]特設サイトオープン
[10.6 update]収録内容情報・ライナーノーツ追加
[9.25 update]収録内容一部追加



今もなおGLAYのライブで披露されている楽曲も多数収録されている名盤と名高い「SPEED POP」がAnthologyとして蘇る。

DISC1にはBOΦWYを始めとする数々の邦楽ロックの名盤を手掛け、その後、GLAY作品にも携わってきた名エンジニアのマイケル・ツィマリングによってベルリンの最新技術によってリミックス&リマスタリングが施された内容に。20年前の音源とは音像が異なっており、明らかに音の粒が立ち、それに伴ってバンドアンサンブルがよりシャープに変貌して、グルーブ感を増す音源に。

DISC2に収録される、アルバム曲のDEMO音源とアルバム制作時に作った未発表DEMO曲、ライブ音源を収録。『HAPPY SWING』『ずっと2人で…』『REGRET』はアコギと歌だけのネイキッドなDEMO音源を収録。『ずっと2人で…』はアルバム収録時とは異なるオリジナルの歌詞があることをご存知のファンは多いことだろうが、このDEMO音源はそのオリジナル歌詞版なうえ、今夏の函館アリーナのこけら落とし公演 “GLAY Special Live at HAKODATE ARENA GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT Vol.2”で演奏されたライブ音源も同時収録されているという贅沢な内容に。
ライブ音源はこれ以外にも『SPEED POP』メドレー』『LOVE SLAVE』『RAIN』を収録。『SPEED POP』メドレー』は“GLAY Special Live 2013 in HAKODATE GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT VOL.1”で披露されたもの。96年に行われた“ROCK KIDS 802 presents GLAY SPECIAL LIVE IN OSAKA”のテイクを収録。『RAIN』に至っては、2015年5月31日の東京ドーム公演“20th Anniversary Final GLAY in TOKYO DOME 2015 Miracle Music Hunt Forever”でYOSHIKI(X JAPAN)のピアノと共に演奏されたテイクで、YOSHIKIが登場したときの会場のどよめきと悲鳴、そして曲中でのTERUが思わず口にした「幸せだなあ」との台詞もキチンと収録されている。さらにDISC2には、『SPEED POP intro』『ACID HEAD』の再録Ver.に加えて、『心に雨が』と『MOON GOLD』というアルバム『SPEED POP』収録曲候補だった未発表曲も収められているという、お蔵出し音源も収録されている。

アーカイブドキュメントDVDは、20年前のライブ映像や当時の関係者によるインタビューが収録されるうえ、リーダー・TAKUROのコメンタリーを収録。
同梱のブックレットには当時のアーティスト写真はもちろんのこと、楽譜、歌詞が書かれたメモ、あるいは作品リリース時の音専誌の誌面などが掲載。

【リリース情報】
■タイトル:「SPEED POP Anthology」
■発売日:10月28日発売
■価格:税込¥6,999- 税抜¥6,481-
■品番:
LSCD-0024/PCCN 90002
DISC1 LSCD-0024/PCCN-90002-1
DISC2 LSCD-0024-1/PCCN-90002-2
DISC3 LSCD-0024-2/PCCN-9002-3

■CD DISC1
名匠マイケル・ツィマリングによってベルリンの最新技術にてリミックス&リマスタリングされたアルバムオリジナル楽曲にシングルカップリング曲を加えた全14曲収録。
■CD DISC2
アルバム収録曲のDEMO音源や未発表DEMO曲に加え初CD化となるライブ音源など全13曲
■DVD
20年前のライブ映像や当時の関係者による貴重なインタビューを収録
デビュー当時の若さと熱をそのまま感じられる豪華BOX仕様!



『SPEED POP Anthology』はGLAYの記憶を補強する強力アイテムである

(ライター・帆苅智之)

 絵画や彫刻など視覚によって捉えることを目的として表現された芸術=美術は、端からそのための媒体を残すことを目的としているところがあるが、音響芸術=音楽は表現者が鑑賞者に働きかけるためにとる手段こそが目的である──。

パッケージソフトの煽り文でいきなりこんなことを書くのもはばかられる感じではあるが、音楽は元来、演奏者と鑑賞者とが同場所、同時間軸上に存在することで成立する芸術であり、今でいうライブコンサートこそが本来の音響芸術=音楽と言える。その歴史を鑑みれば、媒体(音源)はその副産物にすぎない。レコードは文字通り、音響芸術の記録である。今回『SPEED POP Anthology』が発売されるGLAYのメジャー1stアルバム『SPEED POP』にしても、ここに収録されている楽曲はいずれも味わい深いものばかりではあるものの、ファンが実際にライブ会場で体感し、それぞれの頭のなかで今も鳴っている音像こそが、各々のリスナー、オーディエンスにとってのベストテイクと言える。振り返れば、それぞれにベストの『HAPPY SWING』があり、『彼女の“Modern…”』があるのだと思う。
とりわけ『SPEED POP』はメジャー1stアルバムなので、その収録曲はGLAYの楽曲のなかでも最も古い部類である。その後、ここまでライブで何百回と演奏されているので、アレンジこそ大きく変わっていないものの、最近演奏されたものと録音時とのものとではその様相は明らかに異なっている。ベストテイクは今後も更新されていくと見るのがいい。つまり、これは『SPEED POP』収録曲に限ったことではないが、GLAY楽曲はやはりライブ会場で聴くのが最良と言える。幸いにもGLAYは、2015年5月30・31日の東京ドーム公演で自らの姿勢を証明した通り、観客との約束を守るバンドである。各地でのライブのフィナーレはいつも「行ってきます!」と締め括っているように、おそらくその生涯でライブを欠かすことはなく、ファンの住む街へ戻ってくるだろうから、今後、年々ベストテイクを聴くことができるのではないだろうか。例えば、メンバー全員が50歳を超えたときに演奏される『LOVE SLAVE』はどんな感じになるのだろう?──想像するだけでワクワクする。

さて、ここまでの論述は音源不要論に思われるかもしれないが、さにあらず。我々は音源があるからこそ、ライブ会場へ足を運んできたし、そのライブ体験を反芻する意味でも音源を聴いてきたはずで、現代においてやはり音源は重要である。特にこの『SPEED POP Anthology』はライブ音源も収録されているので本稿の論旨にも沿っている。しかも、DISC1からして単なる再発ではない。マイケル・ツィマリングによってリミックス&リマスタリングが施されている。「…とか言っても、演奏そのものは当時と変わっていなのだからオリジナル盤とそんなに違わないでしょ?」と高を括る人がいるかもしれないが、これが本当に20年前の音源とは音像が異なっている。明らかに音の粒が立ち、それに伴ってバンドアンサンブルがよりシャープに変貌して、グルーブ感を増した印象すらある。各パートのバランスを大きく変えた印象はないので、正直に言ってちょっと不思議な感じすらするのだが、これがBOΦWYを始めとする数々の邦楽ロックの名盤を手掛け、その後、GLAY作品にも携わってきた名エンジニアの妙技なのだろう。長年、このアルバムを聴いてきたリスナーには必ずその違いはわかってもらえると思う。また、今回、『GONE WITH THE WIND』と『ACID HEAD』も収録されている。もちろん両楽曲共にリミックス&リマスタリングで収録。嬉しいボーナストラックだ。

DISC2に収録される、アルバム曲のDEMO音源とアルバム制作時に作った未発表DEMO曲、ライブ音源は、まさにマニアックなもので、アンソロジーの名に相応しい。『HAPPY SWING』『ずっと2人で…』『REGRET』はアコギと歌だけのネイキッドなDEMO音源。さすがにTERUの声も若いが、改めてメロディーのよさと歌の巧さを実感できる。『JUNK ART』は、JIRO加入前のバンド演奏でのDEMOだが、それ故に…か、各パートが変にバランスを取ることなく、ギター2本+ベースが等しく前面に出ている。そんな楽器隊の圧しの強い演奏を聴くことができるのも興味深い。特にアウトロが奔放で、このドライブ感はなかなか凄まじいものがある。『ずっと2人で…』はアルバム収録時とは異なるオリジナルの歌詞があることをご存知のファンは多いことだろうが、このDEMO音源はそのオリジナル歌詞版なうえ、今夏の函館アリーナのこけら落とし公演 “GLAY Special Live at HAKODATE ARENA GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT Vol.2”で演奏されたライブ音源も同時収録されているという贅沢さだ。

ライブ音源はこれ以外にも『SPEED POP』メドレー』『LOVE SLAVE』『RAIN』を収録。『SPEED POP』メドレー』は“GLAY Special Live 2013 in HAKODATE GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT VOL.1”で披露されたものと言えばファンならピンと来るだろう。『LOVE SLAVE』は96年に行われた“ROCK KIDS 802 presents GLAY SPECIAL LIVE IN OSAKA”のテイク収録。『RAIN』に至っては、2015年5月31日の東京ドーム公演“20th Anniversary Final GLAY in TOKYO DOME 2015 Miracle Music Hunt Forever”でYOSHIKI(X JAPAN)のピアノと共に演奏されたテイクだ。YOSHIKIが登場したときの会場のどよめきと悲鳴、そして曲中でのTERUが思わず口にした「幸せだなあ」との台詞もキチンと収録されている。さらにDISC2には、『SPEED POP intro』『ACID HEAD』の再録Ver.に加えて、『心に雨が』と『MOON GOLD』というアルバム『SPEED POP』収録曲候補だった未発表曲も収められているという、贅沢極まりないお蔵出しである。DISC1と併せて、『SPEED POP』のサブ・テキストを浮き彫りにすると共に、作品の世界観にさらなる奥行を加える絶好のアイテムであることは間違いない。

アーカイブドキュメントDVDは、20年前のライブ映像や当時の関係者によるインタビューが収録されるうえ、リーダー・TAKUROのコメンタリーを収録。同梱のブックレットには当時のアーティスト写真はもちろんのこと、楽譜、歌詞が書かれたメモ、あるいは作品リリース時の音専誌の誌面などが掲載される。つまり、『SPEED POP Anthology』は、アルバム『SPEED POP』の一次資料、二次資料がズラリと揃う、後世にも残せる一線級のGLAYアイテムである。冒頭で述べた通り、GLAYの楽曲はライブで聴くのがベストである。『SPEED POP Anthology』は、それを補強する音源であり、試聴の有無では、今後本作収録曲の印象は異なってくるだろう。はっきり言って、『REVIEW-BEST OF GLAY』や『DRIVE-GLAY complete BEST』といったベスト盤だけを持っている…という程度のライトリスナーにはお薦めできないが、しかしながら、GLAYを今以上深く知るためには絶好の作品であり、これからもGLAYのライブに行き続けるファンにとっては必携のアルバムと断言したい。



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