HISASHI WEB INTERVIEW
11月5日発売のニューアルバム「MUSIC LIFE」。メンバーが語るインタビュー・シリーズの第3弾はHISASHI!
――今回は亀田さんに主要なジャッジメントを任せたという部分で、今までのGLAYのアルバムとは多少毛色が変わったと思っているのですが…
HISASHI:そうですか。バンドの中にいるとさっぱり外が見えないですよ。
――HISASHIさん的に佐久間さんとやっていた時とレコーディングの内容が違うなと思った場面はありましたか?
HISASHI:今回選曲から亀田さんには入ってもらったんですが、今のGLAYを踏まえたアカデミックなGLAYというものを亀田製品として吟味したような気がしてますね。
――"亀田クォリティ"となるGLAYの楽曲ということですね?
HISASHI:そう。亀田さんには、全部がメインのおかずではなくて、ちゃんとアルバムとして構築するためのものが入っていて、要するに"アルバム然"としたものということだと思います。
――コース料理ではないけれど、前菜から始まって…みたいな?
HISASHI:そうですね。それが、中で、メンバーとしていると、冷静な判断ができないんですよね。なぜなら、みんないいから。みんないいし、みんながいいと思っているものを選ぶ、みたいな(笑)。外から見るGLAYっていうものを実際にやってみたくて。意外な曲を亀田さんにセレクトされたりしましたからね。特にTAKUROの曲は。
――いくら客観的に見ようとしても、それはなかなかむずかしいものですかね?
HISASHI:そうですね。メンバーそれぞれのGLAY像ってものがあるし、「これは今じゃないだろう」って曲もデモにはあったけど、それがかえって選曲されたりしてね。そこに亀田流のGLAYの姿があるんでしょうね。
――「DARK RIVER」の時も、亀田さんが「この曲がいい」
と言ったんですか?
HISASHI:あの時は、TAKUROと2~3曲作って、俺とTAKUROの中でも「この曲だろうな」って気持ちがあったんだけど、1曲でプレゼンするよりは、2~3曲あったほうが、より核心部分がはっきりしますよね。でも「DARK RIVER」は、けっこう決め打ちだったかな。
――アルバム・レコーディングに行く前に、前哨戦みたいな形で「DARK RIVER」のレコーディングがあったんですよね?
HISASHI:そうです。あの時はやっぱり力んでたと思います。俺も珍しく5時間くらいギター弾きましたしね。最初の摩擦熱の強さというか、そういうものがありました。お互いに「どう出るんだろう?」というのが、あったと思います。ものすごくフレーズも考えたし。
――「DARK RIVER」ってけっこう緻密に作ってあるもの。
HISASHI:そうですね。両者ともにいい意味での"硬さ"は「DARK RIVER」にあると思う。1回あって話したりすると、その人の印象って変わるじゃないですか?メールとかでやりとりしてると、なかなか具体的な印象ってわからないですよね?それに近いんじゃないかと思います。会ってからの話の流れは、それ以前よりぜんぜん早くなるし。その人をちゃんと踏まえた上での話ができたり、演奏ができたりします。その後の作業は「BLEEZE」を含めて早かったし、お互いどういうものを求めているか?に関してもわかりやすくなったから、なんか佐久間さんと初めて「彼女の"Modern…"」を作った時と似てるかもしれない。お互いがトップスピードでぶつかり合うみたいなね。それからは「まあ、セカンド(ギア)もいいよね(笑)」みたいになりました。ギアを使い分けてからは、スタジオ作業もずいぶんと楽しいものになりました。
――言ってみれば「DARK RIVER」があったからよかったですよね?
HISASHI:はい。持って行き方として、メンバーがアレンジするミュージシャンのエゴっていうのではなくて、もうちょっとキャッチーなものにしてくれるということが、今回よくわりました。やっぱりどうしても自己満足に陥るんですよ。20年やってきても、なお。だからTAKUROのこんなキャッチーな曲を僕らやってしまうんです、みたいなヘンなエゴが今まであったと思うんだけど、それがもっと「いや、肘を曲げればスネアは叩けるんです」みたいな、そういう簡単な考え方で亀田さんがわかりやすく示してくれた。今までのGLAYらしい力の入り方ではない、料理の仕方をしてくれたのが、今回いちばん印象的なことです。
――今回は亀田さんに主要なジャッジメントを任せたという部分で、今までのGLAYのアルバムとは多少毛色が変わったと思っているのですが…
HISASHI:そうですか。バンドの中にいるとさっぱり外が見えないですよ。
――HISASHIさん的に佐久間さんとやっていた時とレコーディングの内容が違うなと思った場面はありましたか?
HISASHI:今回選曲から亀田さんには入ってもらったんですが、今のGLAYを踏まえたアカデミックなGLAYというものを亀田製品として吟味したような気がしてますね。
――"亀田クォリティ"となるGLAYの楽曲ということですね?
HISASHI:そう。亀田さんには、全部がメインのおかずではなくて、ちゃんとアルバムとして構築するためのものが入っていて、要するに"アルバム然"としたものということだと思います。
――コース料理ではないけれど、前菜から始まって…みたいな?
HISASHI:そうですね。それが、中で、メンバーとしていると、冷静な判断ができないんですよね。なぜなら、みんないいから。みんないいし、みんながいいと思っているものを選ぶ、みたいな(笑)。外から見るGLAYっていうものを実際にやってみたくて。意外な曲を亀田さんにセレクトされたりしましたからね。特にTAKUROの曲は。
――いくら客観的に見ようとしても、それはなかなかむずかしいものですかね?
HISASHI:そうですね。メンバーそれぞれのGLAY像ってものがあるし、「これは今じゃないだろう」って曲もデモにはあったけど、それがかえって選曲されたりしてね。そこに亀田流のGLAYの姿があるんでしょうね。
――「DARK RIVER」の時も、亀田さんが「この曲がいい」
と言ったんですか?
HISASHI:あの時は、TAKUROと2~3曲作って、俺とTAKUROの中でも「この曲だろうな」って気持ちがあったんだけど、1曲でプレゼンするよりは、2~3曲あったほうが、より核心部分がはっきりしますよね。でも「DARK RIVER」は、けっこう決め打ちだったかな。
――アルバム・レコーディングに行く前に、前哨戦みたいな形で「DARK RIVER」のレコーディングがあったんですよね?
HISASHI:そうです。あの時はやっぱり力んでたと思います。俺も珍しく5時間くらいギター弾きましたしね。最初の摩擦熱の強さというか、そういうものがありました。お互いに「どう出るんだろう?」というのが、あったと思います。ものすごくフレーズも考えたし。
――「DARK RIVER」ってけっこう緻密に作ってあるもの。
HISASHI:そうですね。両者ともにいい意味での"硬さ"は「DARK RIVER」にあると思う。1回あって話したりすると、その人の印象って変わるじゃないですか?メールとかでやりとりしてると、なかなか具体的な印象ってわからないですよね?それに近いんじゃないかと思います。会ってからの話の流れは、それ以前よりぜんぜん早くなるし。その人をちゃんと踏まえた上での話ができたり、演奏ができたりします。その後の作業は「BLEEZE」を含めて早かったし、お互いどういうものを求めているか?に関してもわかりやすくなったから、なんか佐久間さんと初めて「彼女の"Modern…"」を作った時と似てるかもしれない。お互いがトップスピードでぶつかり合うみたいなね。それからは「まあ、セカンド(ギア)もいいよね(笑)」みたいになりました。ギアを使い分けてからは、スタジオ作業もずいぶんと楽しいものになりました。
――言ってみれば「DARK RIVER」があったからよかったですよね?
HISASHI:はい。持って行き方として、メンバーがアレンジするミュージシャンのエゴっていうのではなくて、もうちょっとキャッチーなものにしてくれるということが、今回よくわりました。やっぱりどうしても自己満足に陥るんですよ。20年やってきても、なお。だからTAKUROのこんなキャッチーな曲を僕らやってしまうんです、みたいなヘンなエゴが今まであったと思うんだけど、それがもっと「いや、肘を曲げればスネアは叩けるんです」みたいな、そういう簡単な考え方で亀田さんがわかりやすく示してくれた。今までのGLAYらしい力の入り方ではない、料理の仕方をしてくれたのが、今回いちばん印象的なことです。